久方ぶりにドラえもんの前期あたりの単行本を読んできた。
やー、やっぱりドラおもしろいわー。
ドラの面白さはF氏の巧みでテンポのいい構成や多彩なテイストを書くことができる引き出しの多さなどいろいろある。
その中でも一番多く出会うのが笑い。
低学年向けの笑いとして一番手っとり早い絵によるギャグも多彩に用意されていて笑える。
が、一番笑えるのが一般的な常識に照らしあわせた場合の行動のズレ。
登場人物全員おかしいが、ジャイアンの犯罪者的精神構造も相当キているが、なんといってもドラだ。
初期の異邦者としての不気味な感じや前のコマでは無関心立ったのにいきなり怒髪天を突いたり、おまえ、T1000みたいに「ここは怒る」とか頭の中でスイッチオンオフして怒ってるだろ!みたいなおかしさ。
また、よく見せるのび太にたいする無関心、しらけっぷりときたらない。どうでもいい、みたいな感じが表情からにじみ出てる。
この白けに代表される当事者と第三者のギャップのおかしさはほかの漫画ではちょっと思いつかない。しかも、それが油断してそうなってしまったのではなく、ねらってやっているらしいということ。これ、すごいセンス。
そのブラックさからとうてい子供向けにやっているとは思えない。
コミックスをみる機会があれば是非、そういう視点を持ってみてほしい。新しい面白さに出会えると思う。
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ドラの行動で「おいおい」と笑ってしまうポイントとして、白けるのほかにもいくつか。まあ、笑うポイントとしてのび太の生活をサポートするロボットという基本的な認識がある。
そこから笑うのがドラは自分を野比家において居候のくせにのび太と同格以上に自分の立場を認識しているらしい鼓動をすること。まるで年の近い兄だ。
道具の使い方を説明するのに、全く関係なくのび太のおやつをかっさらうというのは序の口で、おやつを勝手に食べてのび太に罪を擦り付けるとか。
のび太の感情そっちのけでいきり立って暴走するとか、のび太をだめな奴扱いするとかetc.etc・・・
その中でも、「絶対使うな」→部屋に道具放置系はもうドラがどっきりやっているとか、モニターテストにのび太を利用して金を得てるとしか思えない。最近読んだ未知との遭遇機はもうね。完全にドラのやらせでしょ。
宇宙人はロボットか本物かを仕込んでのび太のあわてふためく様を楽しんでるんだ。きっと。
アニメに魅力を感じないのは原作が短いページで濃縮して話をまとめているのに対して引き延ばして話を作っているから。というのもあるけど、格キャラクターのギャグ分、毒をすっかり抜いてしまっているからなんだろうなあ。なんだかんだで「保護者ドラえもん」「旧ドラのお約束」を抜け出せていないような印象。また、道具は話を動かす手段から道具そのものが話の目的になってしまっているかなあ。